2018年入社 / 本間進

忘れられない、店舗プロデューサーの日々。
一度は退職願を出すことも考えた。

前職はウエディングプランナーをしたり、シーズンイベントの打ち合わせや企画を立案したり、ホテルの飲食店で幅広く業務を担っていました。ある日、同じホテルで飲食店を運営されていた宝エステートサービスの方が「ウチに来ないか?」と声を掛けてくださり、転職を決意しました。

“ホテル内での飲食店”という共通点はあったのですが、多岐にわたる前社の業務とは違って、正直自分のスキルを持て余している感覚を持っていました。1年を待たず、今度は「湯~とぴあ宝」へ異動になったんです。違和感は抵抗感に変わりました。「自分は飲食店がしたかったのに、なぜここにいるのか」と日々悩みました。

新型コロナの感染拡大によりホテル・レジャー事業は打撃を受け、今度はタクシードライバーへの異動の打診が…。「一日考えさせてください」と言って、その日の夜は退職願まで用意しました。しかし、タクシー業務は全然違う畑だったので、「これは異動ではなく転職だ。これまでと違う武器を一つでも身につけられるのなら」と考え直し、異動を受諾しました。

運転も車も好きではない。
でも求めていたものが、宝タクシーにあった。

飲食店に長く勤務してきた自分。そして、そこまで運転や車自体が好きでもなかった自分。でも、自分の裁量で自由に働けるこの環境に出会ったとき「求めていたのはこれだ!」と思いましたね。タクシードライバーは、営業の仕方を自分で組み立てられる。この“働き方”が欲しかったんだ、と。

今考えると、“接客”という意味では飲食店もタクシードライバーも同じです。やはり根底に「人が好き」「接客が好き」という気持ちがなければ、どちらもうまくいかないでしょう。こちらのスタンスとして“聞き上手”に徹することも同じです。

飲食店での経験から、話し掛けられたくないお客様は空気ですぐに分かります。常にお客様の“声にならない声”を聞くことを意識しています。

売上月100万円のトップランナーへ。
若い社員にも、ハイコンテキストに。

お客様の「ありがとう」のひと言が嬉しくてドライバーを続けていたら、今では売上が月100万円を超えることもあります。「ありがとう」という言葉を心から言われたときには、特別に嬉しいですね。

私は「売上の原因は、全て自分の中にある」と思っています。新型コロナの感染拡大など、外的な要因もありますが、結局は自分の心の持ちようだと感じるようになりました。

若いドライバーと飲みに行くこともあります。そのときも、お客様と同じくらい“聞き上手”に回ります。結局飲食店での経験がなければ、今の自分はないと思っています。

※掲載の内容は取材時点のものです

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宝タクシーで働くことは「組織に属しながら、組織に縛られる働き方ではない」と思います。ここしか知らない若い社員に断言しています。「転職しても、結局この会社の働き方が良かったと思うよ」と。

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