2014年入社 / 椙尾啓司
若い、という希少価値を利用して
「稼ぎたい!」が入社動機。
単純にお金が稼げそうだったんです。今日では若いタクシードライバーは多くなってきましたが、10年前はまだまだ少なかった。この希少価値を利用すれば自分は偉くなれるんじゃないかな、と安直に思って入社しました。
ただ、家族など周りの反応はネガティブ。父親に関しては正直良い反応ではなかったですが、最終的には宝交通という当時でも伝統のある企業への就職に、理解を示してくれました。
入社して2、3年経つと、ハイヤーで有名人を送迎したり、配車センターでタクシーを手配したり、色々な経験をするようになりました。給料が上がっていくと、最初否定的だった友人たちから「すごい仕事してるんだね」と言われることが多くなり、周りの印象も徐々に変わっていきましたね。
任せてもらえると火がつく。
向上心とできることが正比例。
入社4年目でホテル部門である宝エステートサービス株式会社が運営する「金山ホテル」のフロントへ異動になりました。
今振り返れば、異動は“正解”だったと思います。最初はホテルのフロント業務に興味はなかったのですが、途中からフロントチーフを任せてもらえるようになって。
自分の裁量が増えるとできることも増えてきて、イベントを運営・運用するプロデューサー的な業務も多くあり、毎日が「面白い!」と感じるようになりました。
自分の給料は自分で稼ぐ。
若い時から培った仕事観。
タクシードライバーもホテルのフロントも今も、直接的にお客様とやり取りできるのはどれも一緒。でも、“距離の近さ”で言ったら、タクシードライバーがダントツに近い立場にあります。
お客様から私の給料をいただいている。その感覚に若いうちから触れることができて、自分の人生との向き合い方を気づかせてくれたのが、タクシードライバーという仕事でした。
いま思うことは、これからもより稼げるよう、自分のできることを増やしていくこと。そして、会社の売上を上げていくこと。今の自分にまだまだ満足できていないので、もっと成長していきたいです。
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