name

「ポジティブに考えれば、いいことが巡ってくる」
ドライバーになって、見えてきたもの

服部 良夫〈66〉宝タクシードライバー歴6年

前職はサラリーマンで、定年後すぐに宝タクシーに入社しました。40余年勤めた会社を60歳で退職し、悠々自適の毎日……のはずでしたが、仕事のない日々が2ヶ月ほどで辛くなってしまって。読書やゴルフ、ウォーキングなど、やりたかったことはすぐにやり終えてしまい、何でもいいから生活リズムを戻したいと仕事を探し始めました。

そこで見つけたのが宝タクシーです。たまたま友人が宝タクシーのドライバーだったので、「興味があるからどんな感じか教えてほしい」とお願いしたら、「詳しく説明できる人がいるから」といきなり採用担当者のところに連れていかれて(笑)。自分の状況を話したら、「それならうちに来ればいい」とそのまま採用になりました。

image

あっさりと決まった仕事ですが、やはり自分にできるだろうか?と不安はありました。でも、新しい仕事、第二の人生がどうなるかはやってみないと分かりません。子供は自立しているし、妻も「好きなことをやればいい」と応援してくれ、気楽にいこうと決めました。

日々のノルマを達成できるかは心配でしたが、接客は前職が営業だったのであまり不安はありませんでした。
実際にドライバーとして走ってみると、楽しく話してくれる方がすごく多い。自分は話しかけやすい雰囲気があるのか、皆さん乗車するとすぐに話しかけてくださいます。会社の営業は同じお客様と毎月、毎年会うことが決まっていますが、タクシーの場合は一期一会。約5分間の乗車時間で、世間話から人生相談まで色々な話をする。数ヶ月前のお客様と偶然再会して盛り上がることもある。「タクシーは面白い仕事だよ!」と声を大にして言いたいですね。

そんなドライバー人生の中で、見え方が変わってきたものもあります。
20代の頃、当時の先輩に「物事を自分に良い風に捕らえるようにするといい」と教えられて、そのときはどういうことかよく分かっていませんでした。しかし、タクシーで街中を回っていて納得しました。気持ちの問題なのですが、良いこと、悪いこと、全てをポジティブにとらえて動くようにする。そうすると、本当に自然と良いことが回ってくる感じがあるんです。
前向きな気持ちを持って、売上げがあがらなくても諦めず走る、疲れたらちゃんと休む、そうしてコツコツやっていれば必ずお客様を見つけられるし、長距離のお客様に繰り返し出会うようなミラクルも起こる。
「前向きに、真面目に頑張る」。ドライバーとして、それが一番だと体感しました。
昔教えられたのはこういうことだったのか、と再発見をしながら、今も日々楽しく走っています。