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お客様と出会える時間、場所、会話
今も日々勉強です

成田 恵五〈65〉宝タクシードライバー歴5年

現在は宝タクシー徳重営業所で、数名のドライバーをまとめる班長を任せていただいています。
また、式典など特別な場での運行を行うトップドライバーチームにも第四期生として配属されることが決まり、同時期にチームメンバーになる仲間とマナーや語学の勉強をしている最中です。
覚えることが多く、なかなか大変ですが同年代のドライバーたちと「頭の体操になっていいね」と言い合いながら、楽しく学んでいます。

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元々勉強することが好きなので、60歳で入社して、若い子と並んで自動車学校に行ったのも面白かったです。
無事2種免許を取って、ドライバーデビューしたら今度は地理を覚えないといけません。初めは全然分からなくて、お客様にビルや交差点の名前を言われても、当時のナビには細かい名称が出ないので検索もできず。仕方がないので「次は何本目の角を曲がりますか?」と尋ねながら走っていました。
入社して約5年が経ち、地名や近道も頭に入ってきましたが、お寺の名前など聞き間違いやすい場所は今でもお客様に漢字で書いてもらって確認するよう気をつけています。
本当に分からなければ無線で会社に聞けますし、ナビも進化しているので今はかなり楽になりました。

売り上げを伸ばすために、自分なりの研究もしています。皆もやっていることですが、お客様を乗せた場所、時間、曜日などを全てメモ帳に書き入れて、暇なときに見返す癖をつける。そうすると、なかなかお客様が見つからないとき、どこに行けばいいかのヒントになります。
走ったことのない道を意識的に選んでみる日もあり、そこでのデータもまたメモ帳に追加していきます。

大変なのは泥酔した方が眠ってしまったときで、行き先は最初に確認するので問題ないのですが、着いても目を覚ましていただけないと困ってしまいます。そういうときは窓を全部開けて外の空気を入れながら声をかけ続けるしかありません。でも、「奥様を呼びましょうか!」と言うと慌てて起きる方もいますね(笑)。

ちなみに前職は料理人で、レストランのコック、スナックのバーテン、喫茶店の調理師を経験した後、自分で喫茶店を持って20年ほど運営していました。
タクシーは全然職種が違うかなと思いましたが、どちらも接客業なのでやっていることはあまり変わりません。喫茶店と同じで、次々とやってきてくださるお客様と会話しながら短い時間を過ごす。買い物袋を見ればメニューがだいたい分かるので、当ててみせるとお客様が「なんで分かるの!」と驚いて、そこから料理談義で話が広がることも多いです。

60歳で素人からタクシーを始めて、今では常連として利用してくださるお客様も増えました。今は仕事がとても楽しいので、目標はあと15年、できれば体が続く限り、スキルアップしながら元気に走り続けたいです。